2012.02.03
今日のすぎのこ
鬼さん、ご来園です
寒い日が続いているせいか、全国的にインフルエンザが流行りだしました。明日は立春。少しずつでも、暖かさが感じられるようになるといいですね。 さて、その立春の前日2月3日は節分です。節分は、もともと立春・立夏・立秋・立冬など、季節の変わり目の前日のことをいうそうです。節を分けるということは、季節を分ける意味もありそうですね。そして、節分といえば豆まき。豆まきといえば…。 鬼!! 子どもたちにとって、鬼はやはり怖い存在のようです。毎年、節分の1週間前くらいから、「ねえ、鬼がくるんでしょ?」と尋ねる子が増えてきます。子どもたちの心の中では、謎の存在である「鬼」に対して、何とも言えない「恐怖心」がこみあげてくるのでしょう。こどもたちは、鬼についていろいろなイメージを膨らませているのだと思います。鬼に対する恐怖心、そして、それを確認しに尋ねてくる行動は、子どもの純粋な心の反映なのではないでしょうか。大人だったら、「恥ずかしいから強がっておこう」なんて、考えてしまいますものね。
さあ、鬼さんが登場しました。赤鬼さんと青鬼さんがお部屋に入っていきます。「悪い子はいないか?」、「連れていくぞ?」と怖い声が聞こえます。子どもたちは、一生懸命に「鬼は外、福は内!!」と大声で叫びながら、豆を鬼に投げつけます。中には、怖くて泣き出してしまう子も・・・。そんな時は、職員が盾になって守ってあげます。「大丈夫だよ。先生が守ってあげるから!!」。そう言っている職員が、鬼にさらわれそうになりました。そこに、勇気ある子が出てきて、鬼に向かって豆を投げます。何だか、ちょっと「じ?ん」と感じるシーンです。
年少さんと年長さんでは、鬼に対する反応がちょっと異なります。年少さんは、「おとぎ話に出てくる生き物」のようなとらえ方で鬼を見ています。年長さんは、「あれは、誰かがお面をつけている」という子もいますし、「もしかしたら、本当にいるのではないか」とリアリティを感じる子もいます。そこには、年少さんが感じる「おとぎ話の世界」は、もう存在していません。わずか2歳の年の差なのに、幼児期の成長ってすごいですね。本当にすごいと思います。
たくさん豆を投げられ、トボトボと家路につく鬼さんたち。みんな、怖かったけど勇気を出してくれたね。どうもありがとう!!おかげで、幼稚園は福がいっぱいになったよ!!鬼さん、また来年までさようなら。 by jimjim