2026.05.28
今日のすぎのこ
令和8年度第1回「親学塾」を開催しました。
きょうは、タイトルにもありますように令和8年度第1回「親学塾」を開催しました。その内容については、後ほどお伝えするとしまして、まずはランチのあとにおこなわれた5月生まれのお子さまの「お誕生日会」からご紹介してまいりましょう。

会場となったのは、2階のホール。5月生まれのお子さまたちがステージに集まり、いつものように年少さんから順番にクラスとお名前を言っていきます。

年少さんは先生がマイクを持ちますが、年中さんや年長さんは自分でマイクを持ってお名前を言います。

その姿からは、「はやく順番が来ないかな」という思いが伝わって来るようです。このあとは、みんなから歌と言葉のプレゼントをもらって閉会となりました。

そして、きょうのメインテーマはこちら。冒頭に述べましたように、きょうは令和8年度はじめての「親学塾」を開催しました。「親学塾」は、外部から講師の先生をお招きして、子育てにかかわる事柄をテーマにご講演いただく杉之子幼稚園の恒例行事です。きょうの「親学塾」は、その第1回目。ご登壇いただいたのは、小児科専門医、子どものこころ専門医である山口有紗先生です。
きょうの山口先生のお話しのメインテーマは、「子どもの心の声に寄り添うために」。そして、そのメインテーマをわかりやすく説明するために、ご講演はさらに大きく4つのサブ・テーマ「子ども時代の体験とウェルビーイング」「トラウマインフォームドケア」「なぜ声を聴くのか」「子どものちからを支える」によって構成されていました。きょうのお話しをすべてお伝えすることは困難ですので、ここではjimjimがとても気になった2点についてお伝えしたいと思います。
まずは、「ウェルビーイング」という言葉。この言葉は、自分自身が幸福感や満足感を感じながら存在していることを指します。つまり、みんなが「ウェルビーイング」なら、世界中が「ウェルビーイング」になりますね。
「ウェルビーイング」をもたらす土台は、幼児期にあるそうです。ここでのキーワードは、「アタッチメント」と「子どもの権利」。アタッチメントとは、「愛着」を意味します。つまり、簡単に言えば親子の愛情とか触れ合いであり、そこから子どものこころに安心感が育まれていきます。この話題にときに、驚いたことがあります。それは、何かといいますと……。
子どもの脳は、ものすごいスピードで発達しているということです。脳の発達は、出生の約3か月前からはじまり、15歳くらいまでがそのピークとなります。先生は、これを「脳の発達のゴールデンタイム」と呼んでいました。乳幼児期には、1秒に200万個のシナプスがつながり、3歳までの脳活動は成人の2倍にのぼるそうです。つまり、良いことも悪いことも、ものすごいスピードで脳に吸収されるということ。これを「ウェルビーイング」につなげるには、当然ですが「良いこと」が吸収されるような「良い環境」を整えてあげることが、大人の責任であり役割なのですね。
その一環となるのが、「アタッチメント」です。愛情をもってお子さまと触れ合うことで、お子さまのこころには、保護者の方への「基本的な信頼感」が育まれ、保護者の方がお子さまにとっての「安心の基地」となります。この「安心の基地」があるからこそ、お子さまは自分のちからでさまざまなことにチャレンジしたり冒険したりすることができるわけです。
もうひとつのキーワードが、「子どもの権利」です。「子どもの権利」については、jimjimもすっかり忘れてしまっていました。いけませんね。「子どもの権利」の詳細は、ユニセフのホームページでご覧いただけますのでそちらに譲るとして、簡単に例を挙げると「暴力から守られる権利」「教育を受ける権利」「休み、遊ぶ権利」などがあります。これらは子どもの権利ですから、大人がそれを侵害することは許されません。ここが、大切なポイントだと思いました。子どもの人権と大人の価値観……。うまくバランスをとることが重要なのですが、大人の「押し付け」ではなく、子どもが「やりたい」と思うことを尊重すべきなのでしょう。
ちなみに、子どもは遊びながら学ぶのは、「いわずもがな」のこと。それは、杉之子幼稚園の教育理念「遊遊一心」の根幹でもあります。では、遊んでいるときとドリルをしているときを比べると、子どもの脳はどちらが活発に働いているでしょうか。
正解は……、
「遊んでいるとき」でした。ドリルで使うのは脳の一部であるのに対して、遊ぶときには脳の全部が機能しているのだそうです。それだけ「あそぶ」ということが、子どもの脳の発達にとって大切な役割を果たしているんですね。杉之子幼稚園でも、もっともっと遊ばせてあげたくなりました。
最後に、もうひとつの「気になったこと」をご紹介します。それは、「“なんでも相談してね”という大人がいちばん信用できない」というお話しでした。うーむ、なんだか簡単に口にしてしまいそうな言葉ですけど……。
どういうことかというと、「相談する前に気づいてよ、大人なんだから……」ということなんです。「相談したいけど、できない」=「SOS」に気づいてあげることが大人の役割ということなのですが、これってその子と真剣に向き合っていないとできないことなのではないでしょうか。大人の役割って、それだけ「重い」ということを痛感したお話しでした。
以上、jimjimのこころに残ったことをお伝えさせていただきましたが、きょうの山口先生のお話しは、もっともっと多角的で深いものでしたから、ご参加された皆さまそれぞれに感じるところがあったことと思います。
そうそう、山口先生がエンディングにこんなお話をしてくれました。それは、「子どもたちは、大人たちがどう生きているか、よくみていますよ」ということ……。大人がイキイキしていないと、子どもたちは大人になることに夢や希望を抱きませんよね。児童相談所に勤める山口先生の言葉だけに、余計に重く感じます。本のタイトルではありませんが、「君たちは、どう生きるか」を投げかけられたような気がしました。

終始、参加された保護者の皆さまの立場に立って、やさしく、あたたかく、わかりやすくお話を進めてくださった山口先生。もし機会があるなら、来年もまたご登壇いただければと思いました。ぜひ、そうなったらいいな……。
山口先生、本日は素晴らしい内容のご講演をいただき、誠にありがとうございました。そこには、たくさんの学びがありました。参加された方の中には、お帰りのときに「涙が溢れそうで、ずっとがまんしていました」と、jimjimにお話ししてくれたお母さまもいらっしゃいました。きっと、参加された皆さん全員が、こころの中にすてきな言葉のおみやげを抱いて家路につかれたことでしょう。参加してくださった保護者の皆さまにも、この場を借りて心より厚くお礼を申しあげます。ありがとうございました。

というわけで、きょうの給食はこちらです。きょうは木曜日ということで、スペシャル・メニューとして具材にこだわった「2段弁当」が届きました。
若竹ごはん、さわらのごま照り焼き、鶏天、ミートボールカレー煮、キャベツのナムル、季節のフルーツ、398kcal
ごちそうさまでした。
では、また明日お会いしましょう。
by jimjim
