2024.10.06
今日のすぎのこ
行事・イベント
令和6年度運動会「すぎりんぴっく」を開催しました。
令和6年度の運動会「すぎりんぴっく」は、当初、きのうの開催の予定でしたが、あいにくの雨予報のために金曜日の時点で本日への延期を決定しました。しかしながら……。
きのうの雨がきょうの朝まで残り、会場前の準備段階では、弱い雨が降り出す始末。「いやいや、きょうは「くもり」の予報でしょう。話が違うじゃないですか」と、空に向かって小言を言いながら準備を進めますと、準備が終わるとともに雨も上がりました。すると……。
「ごめんね、ちょっと、脅かしてみただけさ。もう雨は降らないから、きょうの「すぎりんぴっく」がんばってね」と、いたずら好きの雨雲さんからメッセージが届きました。さあ、いよいよ「すぎりんぴっく」のはじまりです。
「すぎりんぴっく」は、学年ごとの開催となりまして、今年は「年長」→「年少」→「年中」の順でおこなわれました。ただ、このコーナーでは、学年順に「年少」さんから順にご紹介させていただきますので、ご了承ください。では、年少さんの登場です。
といいながら、1枚目の写真に登場したのは、「いちご組」さんです。「いちご組」さんも、年少さんに加わっての参加となりました。「いちご組」さんをはじめ、年少さんにとりましては、「すぎりんぴっく」ははじめての大舞台となります。お子さまたちの表情をみますと、「ここは、どこ?」「何をするの?」と、不安げな思いが滲み出ています。無理もありません。はじめての「西前小学校」で、たくさんのお客さまに囲まれているのですから。
それでも、開会式でいままで練習してきた園歌「すぎのこのなかまたち」や「すぎりんぴっくのうた」を歌い、「アンパンマン体操」をしますと、すこし緊張がほぐれてきたみたいで、表情も柔らかくなってきました。ちなみに、「開会式」は学年ごとに3回おこない、内容も共通となっています。
その「開会式」が終わりますと、最初のプログラムの「鈴割り」がはじまりました。幼稚園で何度か練習してきた「鈴割り」が、ようやく本番を迎えることになりました。保護者の皆さまがみている目の前で、鈴に向かって一生懸命に玉を投げますと……、
パカッと鈴が割れて、なかなか「がんばれすぎのこ」の帯があらわれました。たくさんのお客さまがみている前ですと、練習とは違って、やっぱり運動会らしい「絵になる風景」に写りました。
この後は「かけっこ」になりまして、各クラスのお子さまたちは、保護者の皆さまがみている前でちからいっぱい、笑顔いっぱいの走りをみせてくれました。
そして、最後の競技「うちの子みーつけた」を迎えます。この競技は、ダンゴムシさんのかたちになったたくさんのお子さまの中から、保護者の方が自分のお子さまを探し出す競技です。お子さまたちからすれば、「はやく見つけてほしい」という思いが募りますから、見つけてもらったときは、うれしさ満点のお顔をみせてくれました。
さて、次は年中さんです。年中さんも開会式からスタートです。園歌「すぎのこのなかまたち」と「すぎりんぴっく」の歌をうたいます。
そのあとの「アンパンマン体操」では、さすがに学年がひとつ上だけあって、年少さんとは違った「ちからづよさ」を感じました。
その「ちからづよさ」を感じつつ迎えた最初の競技は、「かけっこ」でした。年中さんは、年少さんよりも走る距離がのびて、トラック半周を走ります。指導員の「よーい、スタート!!」の声にあわせて、年中さんのお子さまたちは、勢いよくスタートラインを飛び出してゴールへと向かっていきました。
続いての競技は、しっぽ取りゲームが発展した「ふわふわくらげ大決戦」です。こちらも、いままで何度か練習風景をご紹介させていただきました。
きょうは、保護者の皆さまが応援にきてくださっているせいか、いつにも増して熱い戦いが繰り広げられていました。その分、勝った「ゆり組」さんのよろこびは、いままでで一番大きかったようにみえました。
年中さんの最後の競技は、「親子 de 玉入れ」です。この競技は、「お子さまが保護者の方に玉をわたして、保護者の方が玉を入れる」というルールですので、いままでの練習では、「玉入れ」はまったく実現しませんでした。だって、練習のときには、保護者の方がいないのですから。そのようなわけで、この競技はきょうがいわゆるホントの「ぶっつけ本番」となります。はたして、お子さまと保護者の方の連携は、うまくいくのでしょうか。そこが、この競技のポイントとなります。
各クラス、保護者の方が懸命に玉を入れます。心配されたお子さまとの連携も、とてもスムース。
かごの高さがけっこう高いので、玉を入れるのは難しいかと思ったのですが、終わってみれば50個以上入るという大健闘をみせてくれました。
こちらも、その大健闘をたたえあうお子さまと保護者の方の姿が、とてもまぶしくみえました。
そして、最後は年長さんの登場です。年長さんは、「開会式」の前にデモンストレーションとして「パラバルーン」の演技をおこないます。演技開始の時間になり、お子さまたちが厳かに入場してきました。
きょうは、ときどき風が少し強めに吹いて、「パラバルーン」には難しいコンディションでしたが、お子さまたちは、いままでの練習の成果を余すところなく発揮して、とてもすばらしい演技をみせてくれました。
きょうの「すぎりんぴっく」のために、演技中の指先の伸ばし具合、タイミングの取り方、位置の確認など、細かなことを1学期からたくさん練習してきました。その成果が存分に発揮された演技だったと思います。演技終了後には、会場の皆さまからたくさんの拍手をいただきました。
開会式と閉会式では、年長さんだけはクラスの代表が「はじめのことば」と「おわりのことば」を言います。「園長先生のことば」を受けて、みんなで「がんばるぞ!!」と気持ちを新たにして、「アンパンマン体操」でからだをほぐしたら、いよいよ年長さんの「すぎりんぴっく」のスタートです。
年長さんの最初のプログラムは、親子競技「こちら迷子センターです」。この競技は、簡単に言えば、年少さんの親子競技の親子の立場を逆にしたもの。保護者の方が「ダンゴムシ」になって、お子さまが保護者の方を探すというものです。さあ、見つけたときのお子さまと保護者の方の反応はといいますと……、
いやいや、もう最高の笑顔です。こんなに幸せいっぱいな競技があっていいものかと思うくらい、競技会場の西前小学校のグラウンドは、幸せな空気で満たされたのでありました。その幸せな空気を会場に残しつつおこなわれた次の演技は、「組体操」です。こちらもまた、思わず息をのむシーンの連続でした。
このコーナーでは年少さんから順番に紹介していますが、冒頭に述べましたように実際には、年長さんが「すぎりんぴっく」のトップを飾ったんです。思い出してみてください。きょうは、開始直前まで雨が降っていました。ですから、グラウンドの状態は湿っていて、必ずしも良いコンディションではなかったんです。地面に手や足をつけば、泥がくっついてきます。それを振り払うこともせず、この子たちは一生懸命に演技に没頭しました。どうか、そのことを褒めてあげていただきたいと思います。ほんとうによく頑張った「組体操」でした。
感動は、ここで止まりません。最後の「クラス対抗リレー」が待っています。この競技もまた、「ハラハラ」「ドキドキ」の連続でした。だって、競技開始前から気持ちの入り方がすごいんです。各クラス、円陣を組んで全員の気持ちをひとつにしていました。
もう、どのクラスが勝ってもおかしくありません。勝ちたい気持ちは、どのクラスも同じです。そして、いよいよスタートのときがやってきました。
結果的には、男の子も女の子も「にじ組」さんが勝ったわけですが、どのクラスも全力で走ったことを忘れてはいけないと思います。ひとりひとりが自分のちからを精いっぱい発揮して臨んだ「すぎりんぴっく」。
年少さんから年長さんになるにつれて、そのひとりひとりのちからがクラス全体のちからに変わっていきます。「すぎりんぴっく」は、まさにその過程を見ることができる貴重な機会のひとつなのだと思います。お子さまの中には、うまく競技や演技に参加できなかった子もいます。でも、そのお子さまなりに全力だったことは間違いありません。どうか、そのことを忘れずに、きょう一日を振り返って、お子さまのがんばりを褒めてあげていただけたらと思います。
保護者の皆さま、本日は「すぎりんぴっく」にご参加くださり誠にありがとうございました。また、グラウンドを貸してくださった西前小学校の皆さまをはじめ、戸部グラウンドを融通してくださった皆さま、練習やきょうの本番をあたたかく見守ってくださった地域の皆さまにも、心より厚くお礼を申し上げます。皆さまのご協力なしには、きょうの「すぎりんぴっく」は開催できませんでした。感謝の気持ちでいっぱいです。
明日は、杉之子幼稚園はお休みとなります。保護者の皆さま、どうかきょうと明日は、「すぎりんぴっく」の余韻を楽しんでください。ご協力、ありがとうございました。たくさんの感謝をこめて……。
by jimjim