平和な杉之子幼稚園が、大騒ぎに!!

今年の節分は、2月2日だったそうですね。ということは、きのうの日曜日が節分でした。おうちで「豆まき」をしたり「恵方巻」を食べたりした方もいらっしゃったことと思います。「恵方巻」といえば、太くて長いものを食べるイメージがありますが、「ひとりでは食べきれない」という声もあって、今年は「ショートバージョン」の「恵方巻」も登場したそうです。「フードロス」のことを考えますと、こういうことも大切なのかなと思います。だって、jimjimが子どもの頃は、「恵方巻」はあまり知られておらず、「恵方巻」がなくても「節分」は成立していたんです。そう考えますと、短い「恵方巻」があっても許されるように思います。もちろん、正式な「恵方巻」をおろそかにしてはいけませんけどね。

その「節分」から1日が経過した杉之子幼稚園。「節分」は、きのう終わったというのに、なぜか朝からなんとなくざわついているような気がします。ところどころから「鬼」という言葉が聞こえるかと思えば、あえて「鬼」という言葉を口にしないように見えるお子さまもいます。「鬼」という言葉を口にしたとたん、恐怖の扉が開いてしまうような、そんな思いを抱いているのでしょうか……。

でも、現実は残酷であります。その恐怖の扉が開いてしまいました。そう、杉之子の「節分」は、一日遅れてやって来たんです。節分といえば、「鬼」。お子さまたちは、この「鬼」さんを気にしていたんです。そのお子さまたちの「ご期待」にお応えするように、今年も鬼ヶ島から「赤鬼」さんと「青鬼」さんがやってまいりました。

鬼さんたちは、どうやら２階に通じる非常階段から侵入したようで、まず「つき組」さんに姿を現しました。そこから２階を総ナメにして１階に降り、年少さんへと進んでいきました。そのようすを写真でお示ししながら、「鬼」さんの暴れっぷりをご紹介してまいりましょう。

まあ、何しろ「鬼」さんたちは乱暴です。「悪い子は、いないか～、悪い子を探しにきたぞ～」といいながら、お子さまたちの中へとグイグイ進んでいきます。お子さまたちも、「鬼は外!!」と叫びながら豆を投げるのですが……、

「そんなの、効かないよ～」とでも言いたげにこん棒を振りまわし、お部屋を徘徊。挙句の果てに、「連れて行くぞ～」といいながら先生の腕をつかんで鬼ヶ島につれていこうとする始末。でも、ここでクラスの子どもたちが団結するわけです。「ダメ、先生を連れて行ったら、ダメ!!」と必死の抵抗を試みる姿に、「鬼」さんもタジタジ。このお子さまたちの感動的な姿こそ、「鬼」さんがもっとも苦手とする場面です。

年長さんで苦手な場面をみせつけられた「鬼さん」は、年中さんのお部屋へと移動しました。年長さんで子どもたちにたっぷりと豆を投げつけられた「鬼」さんたちですが、乱暴者の勢いは弱まりません。「年中さん」のお部屋でも、引き続き「悪い子だれだ～」といいながら、こん棒を振り回します。

こちらは、「たんぽぽ組」さんのようす。逆光でやや暗くなってしまいましたが、床に散らばる「豆」が激戦の跡を物語ります。

そして、「鬼」さんたちは年少さんのクラスへ。実は、今回の「鬼」さんたちのご来園にあたって、jimjimは事前に鬼ヶ島に出張して「鬼」さんたちと打ち合わせをしたんです。その鬼ヶ島は、ホントにコワいところなんですよ。jimjimは、もう何度も鬼ヶ島に行ったことがありますが、とても暗い島で、明るいのは「鬼」の王様がいるお部屋がほんのりと明るいだけ。そのお部屋の片隅には、大きなお鍋があって、そのお鍋の中には、コワいスープがグツグツ音を立てて煮えたぎっているんです。

「鬼」の王様に、おそるおそる「あのスープの具は、何ですか？」と聞いてみましたところ、「知りたいのか？知らないほうがいいぞ」と言われて、それ以上は聞くことができませんでした。